前回の記事では、データを活用する上で、データを活用した先のビジョンとアプローチが重要であることをご紹介しました。
ビジョンとアプローチについてまだ読まれてない方は、こちらからまずは読んでみてください。
とはいえ、データを活用する設備が整っていても、従業員がデータを実際に活用しなければ意味がありません。
この記事では、データを活用する文化の醸成についてご紹介します。
なお、この記事は「データ活用を成功させるために抑えるべき6つのポイント」というコンテンツの2つ目の記事で、当コンテンツは以下の記事で構成されています。
データを活用する文化の醸成
データ戦略で欠かせないのは、データを活用する文化と、実際にデータ活用を推進する人やチームです。
ただデータ活用のシステムを導入しても、従業員たちはその環境やツールをどのように活用したら良いのかわからず、宝の持ち腐れになってしまいます。
そのような状況を避けるためにも、データ活用を推進するチームを作ることがおすすめです。
例えば、チーフデータオフィサーなどデータ活用を先導するリーダーと、各業務を理解している従業員一人をデータ活用推進チームとして抜擢することで、現場に即したデータ活用のフローを作りやすくなります。
また、データ活用を推進するチームを作ったり人材を育成する際は、以下のような施策が有効です。
- データ活用に適した組織設計
- データ活用に必要な前提知識の学習支援
- Power BIやPower Appsなどデータ活用に有効なスキル支援
- データ戦略に即した、リーダーシップと文化の適用
- データ活用を浸透させる上でキーとなるステークホルダーの関与
- データ活用に詳しい人材の採用
なお、データの種類によって、アウトプットできる情報と、その情報を扱う部署の人は異なります。以下のテーブルを参考に、持っているデータと活用方法、適している部署を照らし合わせてみてください。
データの種類 | 活用方法 | 活用する部署・人 |
---|---|---|
記述データ(記述分析) | レポートやダッシュボードでの可視化 | 営業やマーケティングなど データアナリスト、営業企画など データサイエンティスト、分析職、リサーチャーなど 情報システム部など |
診断データ(診断分析) | データ探索、データの可視化、データの統合やロールアップ・ドリルダウン | |
予測データ(予測分析) | 予測分析、分類、クラスター分析 | |
提案データ(処方分析) | おすすめの製品・サービスの自動提案 | |
認知データ(認知分析) | 画像、音声、テキスト |
さて、ここまで、データ活用を推進する人材の立て方と、データを活用する方法と分野のご紹介をしてきました。
とはいえ、ここまでの情報だけではまだ、データをフルに活用できません。
データ分析とその結果を従業員が使いたいと言っても、「わざわざデータを使わないといけない」のであれば、仕事が増えるだけで負担が大きいままです。
データ活用とは、私たちの仕事を楽にして、より大きな成果を出すためのツールです。業務に組み込んで、仕事の流れで無意識的にデータを使えてこそ、その本領は発揮されます。
次の記事では、日々の業務にデータを活用するための5つのポイントをご紹介します。データ活用のインフラを導入するだけでなく、実際にシステムを活用してもらいたいと感じる方は、次のセクションに読み進めてください。