データ活用をする上で抑えるべき6つのポイント②データを活用する文化の醸成

前回の記事では、データを活用する上で、データを活用した先のビジョンとアプローチが重要であることをご紹介しました。

ビジョンとアプローチについてまだ読まれてない方は、こちらからまずは読んでみてください。

とはいえ、データを活用する設備が整っていても、従業員がデータを実際に活用しなければ意味がありません。

この記事では、データを活用する文化の醸成についてご紹介します。

なお、この記事は「データ活用を成功させるために抑えるべき6つのポイント」というコンテンツの2つ目の記事で、当コンテンツは以下の記事で構成されています。

  1. データに対するビジョンとアプローチ
  2. データを活用する文化の醸成
    (本ページ)
  3. 現在の業務とデータ活用の融合
  4. データの管理と信頼性の担保
  5. データ活用に必要な技術的な基盤を整える
  6. ロードマップ

 

データを活用する文化の醸成

データを活用する文化の醸成

データ戦略で欠かせないのは、データを活用する文化と、実際にデータ活用を推進する人やチームです。

ただデータ活用のシステムを導入しても、従業員たちはその環境やツールをどのように活用したら良いのかわからず、宝の持ち腐れになってしまいます。

そのような状況を避けるためにも、データ活用を推進するチームを作ることがおすすめです。

例えば、チーフデータオフィサーなどデータ活用を先導するリーダーと、各業務を理解している従業員一人をデータ活用推進チームとして抜擢することで、現場に即したデータ活用のフローを作りやすくなります。

また、データ活用を推進するチームを作ったり人材を育成する際は、以下のような施策が有効です。

  • データ活用に適した組織設計
  • データ活用に必要な前提知識の学習支援
  • Power BIやPower Appsなどデータ活用に有効なスキル支援
  • データ戦略に即した、リーダーシップと文化の適用
  • データ活用を浸透させる上でキーとなるステークホルダーの関与
  • データ活用に詳しい人材の採用

 

なお、データの種類によって、アウトプットできる情報と、その情報を扱う部署の人は異なります。以下のテーブルを参考に、持っているデータと活用方法、適している部署を照らし合わせてみてください。

データの種類活用方法活用する部署・人
記述データ(記述分析)レポートやダッシュボードでの可視化営業やマーケティングなど
データアナリスト、営業企画など
データサイエンティスト、分析職、リサーチャーなど
情報システム部など
診断データ(診断分析)データ探索、データの可視化、データの統合やロールアップ・ドリルダウン
予測データ(予測分析)予測分析、分類、クラスター分析
提案データ(処方分析)おすすめの製品・サービスの自動提案
認知データ(認知分析)画像、音声、テキスト

さて、ここまで、データ活用を推進する人材の立て方と、データを活用する方法と分野のご紹介をしてきました。

とはいえ、ここまでの情報だけではまだ、データをフルに活用できません。

データ分析とその結果を従業員が使いたいと言っても、「わざわざデータを使わないといけない」のであれば、仕事が増えるだけで負担が大きいままです。

データ活用とは、私たちの仕事を楽にして、より大きな成果を出すためのツールです。業務に組み込んで、仕事の流れで無意識的にデータを使えてこそ、その本領は発揮されます。

次の記事では、日々の業務にデータを活用するための5つのポイントをご紹介します。データ活用のインフラを導入するだけでなく、実際にシステムを活用してもらいたいと感じる方は、次のセクションに読み進めてください。