データ活用とは?データ戦略を考える5つのステップと6つのポイント

データ活用をどのように始めたら良いのか迷っていませんか?この記事では、データ活用戦略とは何かをわかりやすく解説し、企業がデータを効果的に活用するための具体的な目的や、実際にデータ活用を成功させた事例をご紹介します。

競争力を高め、効率化だけでなく新たなビジネスチャンスを生み出すためには、包括的な戦略が必要です。

また、データ活用が特に有効な営業や経営の分野で、どのようにデータを収集し、分析し、最大限に活用するか、その道筋もご紹介しています。

この記事を通じて、貴社のデータ活用戦略に役立つ具体的なステップを見つけ、自社の成長を加速させるヒントにしてみてください。

なお、この記事は、以下の2つのページで構成されています。気になるポイントがある場合は、直接それぞれのページに飛んで読み進めてください。

本ページでは、データ活用とはそもそも何か、データ活用の戦略とその立て方をご紹介していきます。

この記事の構成

    1. データ活用とは?戦略と5段階の策定プロセス
      (本ページ)
    2. 5つの分野での企業データ活用事例

※各ページをクリックしてジャンプ可能

データ活用とは?戦略と目的をご紹介

ータ活用の定義と戦略、ゴール.webp

データ活用の目的は、収集・蓄積したデータを活用して、自社のビジネス拡大や課題解決を行うことです。特に、ERPやCRMに蓄積された情報を活用することで、精度の高い戦略や課題解決を行えます。

そもそも、データ活用とは、DXを推進していく上で生まれてくるという側面があります。

例えば、DXの一貫としてセールスフォースのようなCRMツールや、マイクロソフトのDynamics 365のようなERPツールを導入すると、情報をデジタル管理できるだけでなく、さらに分析に適した構造としてデータを保持することができます。

そうなると、デジタル化する前には感覚的に行っていた「重要な顧客への重点的なフォロー」や「一番大きな顧客ニーズにあった製品を作る」ということを、根拠をもって行うことが可能です。

DXを進めていく上で、データ活用は切っても切り離せない存在なんです。

とはいえ、「社内のデータを活用すれば、課題解決が絶対にできる」というものではなく、データを活用するための戦略を考える必要があります。

例えば、ある小売事業者では、目的なくデータの収集と分析を行いましたが、特にインサイトを抽出できず、「データを持っているだけ」の状態に陥ってしまいました。データ収集や分析のための投資を行ったにもかかわらず、売上アップやコストカットという成果を出せずに終わっています。

また、あるサービス業者では、顧客サービス向上のためにCRMを導入してデータ蓄積をしていましたが、具体的なデータの活用目的や必要なデータ項目が決まっていませんでした。その結果、上の小売事業者同様、「データを持っているだけ」の状態になってしまい、顧客満足度と売上の向上ができず、投資が無駄に終わってしまっています。

データは、ただ収集するのではなく、「目的を持った収集と分析」、つまりデータ活用の戦略が必要なんです。

データ活用戦略とは?

データ活用戦略は、ビジネスの目標を達成するためにデータをどう活用し、価値を生み出すかを明確にする重要な枠組みです。現代の企業が競争力を維持し、効率的に成長していくには、データの賢明な活用が不可欠です。

まず、データ活用戦略は次の4つの核心的な質問に答えるものです。逆に言うと、データ活用戦略を立てた後に以下の問いに答えられない場合は、まだデータ活用戦略を練る余地があると言えます。

組織のデータビジョンは何か?

データ活用戦略は、企業がどのようにしてデータを活用してビジネス目標を達成するかを具体的に示します。また、データの収益化についても明確に説明されます。

データ活用をどのように推進するのか?

組織全体でデータ活用を最大限に引き出すための変革が求められます。これには、教育プログラムやインセンティブ制度、測定指標、そして効果的なコミュニケーションプランが含まれ、組織全体の変革を支える仕組みが必要です。

データ活用の具体的なステップは?

データ活用戦略は、どのようにデータ活用を実行するかについての明確な計画を提供します。ここでは、各ステップが詳細に示され、実行に向けた道筋が描かれます。

いつ、どの順序で実行するのか?

データ活用戦略には、各活動がどの順序で行われるかを示すロードマップが含まれています。この計画には、マイルストーンや優先事項が盛り込まれており、進捗を明確にします。

企業全体のデータ活用戦略は、ビジネス戦略やデジタル戦略と密接に連携しており、IT戦略とも相互に影響を与え合います。そして、外部環境の変化を反映させるため、定期的に見直しが必要です。

データ活用戦略を実践していくことで、企業はデータを効果的に活用し、より強固な基盤を築くことができるのです。

ビジネスでのデータ活用戦略の最終目標

データ活用の最終的な目標は、企業の成長と競争力の強化です。データを戦略的に活用することで、企業は新たなチャンスを見つけ、意思決定を迅速かつ正確に行うことができます。

今後、ビジネス環境がますますデジタル化していく中で、データ活用は必須となるでしょう。競争力を維持し、効率的な運営を行うためには、データ活用戦略の構築が不可欠です。

とはいえ、データ活用戦略にもとづいてデータを活用し始めても、すぐに効果が出るわけではありません。次のページでは、データ活用戦略を考える5段階の策定プロセスをご紹介しています。

このプロセスを参考に、データ活用戦略をまずは立てていきましょう。

5段階で考えるデータ活用戦略の策定プロセス

データ活用戦略を立てる5段階の方法

データ活用の戦略を立てる際は、以下の5つのポイントを押さえることで、戦略立ったデータ活用の道筋が見えてきます。

  • データ活用の目的を決める
  • 分析すべきテーマを決める
  • データの収集と処理
  • データの分析と活用
  • 戦略の実行に必要な人材と技術選定

 

データ活用の目的を決める

データ活用の目的を決めることは、データ活用戦略を成功させるための最初の重要なステップです。目的が明確でないと、データをどのように活用するかの方向性が定まりません

このステップでは、主に以下のことを行います。

  • 自社の課題に基づいてデータ活用の目的を設定する
  • 経営層から現場までの協力体制を構築する

 

データ活用の目的を設定する際には、全社的な目標と部門ごとの課題を整理し、それぞれに応じたデータ活用の目標を定めることが大切です。

例えば、売上向上を目指す場合と、コスト削減を目指す場合では収集すべきデータや分析手法が異なります。明確な目標がないと、データ活用が効果を発揮しにくくなります。

その他、データ活用の活用目的例として以下の点が挙げられます。

  • 売上の増加
  • コストの削減
  • 採用活動の最適化
  • ブランドイメージの向上
  • 新規事業の創出

 

分析すべきテーマを決める

データ活用戦略の第2ステップは、分析すべきテーマを決めることです。正しいテーマ設定が、データ活用の成功につながります。

このステップでは、主に以下のことを行います。

  • 分析したい具体的なテーマを設定する
  • KPIツリーを作成し、目標達成のための指標を明確化する
  • 目的に沿ったデータ収集・分析方針を策定する
  • 分析に必要なデータを整理する

 

分析テーマを決定する際には、企業の最終目標をしっかりと意識し、その目標に到達するためのKPIを設定することが重要です。

テーマが具体的でなければ、データを分析しても適切な結論に導けないため、売上の増加や顧客満足度の向上など、明確な目標に基づいたテーマを選定しましょう。

データの収集と処理

データ活用戦略の進め方において、データの収集と処理は欠かせないステップです。目的達成に向けたデータを適切に集め、活用できる状態に整えることが重要となります。

このステップでは、主に以下のことを行います。

  • 必要なデータを特定し、収集する
  • 部門ごとのデータを統合し、全社的に利用できるようにする
  • 自社で収集できないデータは外部から調達する

 

データ収集においては、社内のデータが分散している場合、各部門との連携が不可欠です。マーケティング、営業、カスタマーサポートなど、さまざまな部門で蓄積されたデータを一元化し、分析可能な状態に整える必要があります。

また、営業やマーケティングだけでなく、センサーや通信性能が搭載されたIoT機器から、データを収集することが可能です。

また、外部のデータを活用する際は、信頼性のあるデータソースを選定することがポイントです。

データの分析と活用

データの収集が完了したら、次に行うのは「データ分析と活用」です。この段階では、データをもとに価値ある洞察を得るためのプロセスが中心となります。

このステップでは、主に以下のことを行います。

  • 適切な分析手法やツールを選定する
  • 専門チームを編成し、客観的なデータ分析を実施する
  • 分析結果をもとに意思決定を行う

 

データ分析を行う際、恣意的な結果に偏らないように、客観的な視点が必要です。

データは部門によって異なる解釈をされることがあるため、マーケティングや営業、サポートなど各部門が連携し、分析チームを編成することが重要です。場合によっては、外部の専門家と協力して、より高度な分析を行うことも効果的です。

戦略の実行に必要な人材と技術選定

データ活用戦略を実行するために、適切な人材と技術を選定する必要があります。長期的な視点で人材を育成するか、短期的な視点で外部の専門家に委託するか、状況に応じた判断が求められます

このステップで主に行うことは、以下の通りです。

  • 必要なスキルを持つ人材の確保
  • 社内人材のスキル向上や育成の検討
  • 外部の専門企業に委託する選択肢の検討

 

データリテラシーを持つことは基本ですが、業務の専門知識やIT・セキュリティに強い人材が不可欠です。長期的には社内での育成が理想ですが、即効性が求められる場合、外部の専門家への委託も有効な手段となります。

戦略実行のタイミングとリソースに応じて、最適な人材と技術を組み合わせる柔軟さが重要です。

例えば、テクトラにはデータ活用戦略の専門家がおり、データ活用戦略の考え方をお伝えしながら、即効性の高いデータ活用をご提案します。データの活用戦略から、収集方法、活用方法まで、包括的なデータ活用戦略・活用の支援ができます。

このような企業を採用すると、貴社でのデータ活用戦略と活用はスピーディに進むはずです。

\1分でお問い合わせが完了!/

テクトラジャパンに問い合わせる

データ活用の戦略が決まった後にやる2つのこと

分析したデータを活用する方法

データ活用戦略は、戦略を決めて終わりではありません。そのあとに、以下のアクションを起こして、初めてその効果が生まれます。

抽出した課題に対する施策立案と実行

課題の抽出後、具体的な施策を立案し実行することが、データ活用戦略の成功に直結します。このステップでは、主に以下のことを行います。

  • 抽出された課題に対する具体的な施策を立案する
  • 各部門でデータに基づいた施策を実行する
  • 現場の担当者がデータを理解し、活用できる体制を整える

 

施策の実行には、データ専門家だけでなく、現場の担当者も積極的に関与することが重要です。

そのためには、データが直感的に理解しやすい形で提供され、部門間の連携が不可欠です。データ分析チームと現場の協力を通じて、迅速かつ効果的な改善が可能となります。

行った施策の効果測定と改善策の立案・実行

施策の効果を測定し、改善策を立案・実行し、PDCAサイクルを回して継続的な改善を続けていく必要があります。

このステップでは、主に以下のことを行います。

  • 実施した施策の効果をKPIを用いて測定する
  • 問題点を特定し、改善策を立案する
  • チームでの議論やブレインストーミングを通じて改善策を共有する

 

施策の効果測定は、KPIのモニタリングが中心です。目標を達成できなかった場合、問題点を明確にし、次の施策に反映させることが重要です。PDCAサイクルを回し続け、施策の改善と再実行を繰り返すことで、効果を最大化できます。

このページでは、5段階で考えるデータ活用戦略の策定プロセスと、戦略を決めた後に行うべき2つのアクションをご紹介しました。

次のセクションでは、実際に戦略とアクションで成果を出している企業の事例をご紹介します。データをどのように活用したら成果が出るのか、気になる方は次のページも御覧ください。
次のページに進む

Index