インターカンパニー機能に求められる要件
グループ企業間では発注・納品などの取引が発生します。これらの取引を効率良く、また、着実に整合性を持って、実施できることが求められます。
たとえば、下図のようにグループ会社内で各社の役割が分かれて運用されているケースを考えてみましょう。図の中で黄色の部分は、グループ会社間の取引です。他のグループ会社に発注を行うと相手側の会社では受注となるのです。

このグループ会社間での 「発注」=>「受注」 の取引データを自動連携することで、取引データの整合性を保持し、データ処理の効率化が図れるのです。
Dynamics 365 Business Centralのインターカンパニー機能:自動連携の概要
Dynamics 365 Business Central(以降D365BCと略す)のインターカンパニー機能は、グループ会社間の取引を自動連携します。
具体的には、発注側と受注側との間で、送信トレイ、受信トレイを経由して取引データが受け渡されます。
発注=>受注におけるインターカンパニー取引の処理の流れを図示すると下図の通りです。

発注=>受注に対する受注側での出荷・請求転記におけるインターカンパニー取引の処理の流れを図示すると下図の通りです。

D365BCのインターカンパニー機能:自動連携の詳細
発注側会社:テクトラジャパン、受注側会社:テクトラ調達でインターカンパニー取引を行うケースの例を具体的に見ていきましょう。

(1)テクトラジャパンがテクトラ調達への発注データ(購買注文)を登録
会社「テクトラジャパン」で発注データである購買注文を登録し、「インターカンパニー購買注文を送信」を選択します。これにより購買注文データが送信トレイに格納され、さらに、テクトラ調達側の受信トレイに受注データである販売注文のデータが格納されます。

(2)テクトラ調達が受信を受諾し受注データ(販売注文)を生成
会社「テクトラ調達」の「インターカンパニー受信トレイ取引」画面は、以下の通りです。
「受諾」を選択します。

これにより、会社「テクトラ調達」に受注データである販売注文が登録されます。
(3)テクトラ調達が販売注文の出荷・請求転記を行う
販売注文を出荷・請求転記します。これにより、出荷・請求の転記データがテクトラ調達の送信トレイに格納されます。
「インターカンパニー送信トレイ取引」画面で、「ICパートナーに送信」を選択することで、テクトラジャパン側の受信トレイに購買請求データが格納され、さらにテクトラジャパン側に購買請求データが登録されます。

(注)(1)では、送信トレイから相手側の受信トレイへの受け渡しが自動で行われているのに対して、(3)では、自動で行われていません。これは、インターカンパニー取引の設定で、テクトラジャパン側は「取引自動送信」をオンにしているのに対して、テクトラ調達側はこれをオフにしているからです。このように自動化のレベルを選択することができるのです。
詳細は省きますが、インターカンパニー取引を実行するためには、インターカンパニーの取引相手の会社を設定することが別途必要です。
Dynamics 365 Business Centralは、グループ経営、グローバル経営に資するERPであるばかりでなく、AIの取込みなど使い易く先進的なERPです。
是非、ご検討ください。

